中毒性

気づけば、夜まで働いてる

私の悪いクセ…。

毎度、あー疲れた。となる夜の時間まで仕事をしてしまっている生活。

なんとなくですが健康のためにもそろそろ変化させないとな、と以前から思っています。

これも一種の中毒性によるものだろうか、無意味に考えてしまいました。

先日少し早く仕事を終わることができたので、その後どうしようかなーと考えていましたが、普段早く帰ることがこのところなかったもので、習慣になっているような行動がなかったこともあり、結局スマホをチェックしてテレビでニュースを見て、と過ごしていたらあっという間に就寝時間に。

有意義な時間だったはずが、なんだかもったいない時間だったな、と逆に感じてしまいました。

「忙しさ」に慣れすぎて

皆さまは いかがでしょうか。

仕事との向き合い方は人それぞれだと思いますが、私のようにやりたいことが多すぎる、や、単純にやらなければならないタスクが多すぎるなどの理由から、忙殺されたような毎日をお過ごしの方もいらっしゃると思います。

私が思うに、多くの場合は自覚すらしていないのではないかな、と感じました。

私自身、今月の記事を書こうと思ってなんとなく考え事をしている中で、自分自身のこの問題に気が付きました。

中毒性って、悪いこと?

今月のテーマとさせていただいた「中毒性」

一見すると少しネガティブな印象を持たれるかもしれません。しかし、ビジネスや人材活用の観点からも非常に奥が深く、考える価値のあるテーマです。今回は少し視点を変えて、私たちの仕事・生活に潜む「中毒」との付き合い方について考えてみたいと思います。

やめたくても、やめられない

まず「中毒性」と聞いて多くの方が思い浮かべるのはたばこやお酒、最近ではスマートフォンやソーシャルゲームなどでしょうか。どれも共通しているのは、やめたいのに、やめられないという現象です。

脳科学的には、「ドーパミン」という神経伝達物質が関係していると言われています。何かしらの報酬(快楽)を得ると、脳内でドーパミンが分泌され、それを再び求めるようになります。これが繰り返されると「習慣」から「依存」へ、さらに強くなると「中毒」へと進行していくわけです。

例えば、ゲーム。最近のスマホゲームは非常に高い中毒性を持っています。ログインボーナス、ランクアップの演出、課金の快感、SNSでの共有…。これらはすべて「やめさせない仕組み」が巧妙に組み込まれています。

ではこの「中毒性」、本当に悪いことなのでしょうか?

退屈がこわい

私以外の方がそうかは分かりませんが、人間って退屈を恐れる性質があると思うんです。

ほとんどの人は暇すぎるより忙しい方を好むと思います。働いている方が、自分という人間に価値を見出せるからです。

暇な時間を過ごしていると、自身の能力への疑念、不安、孤独、悲しみ、空虚感などが湧き上がってくる時があると思うのですが、仕事や趣味に没頭することでそうした感情を遠ざけておくことができます。

働きすぎは病気?

ただ、仕事の中毒は「強迫症の一種」であり、「自分自身に厳しい要求を課し、仕事上の習慣を制御できず、仕事に過度にのめり込む」という形で表れます。

この状態に陥ると、「人生のほかの活動はほとんど排除されてしまう」と言われています。

皮肉なことに、長時間ぶっ通しで働き続けていつも仕事のことばかり考えていると、かえって仕事に没頭したり夢中になったりすることが難しくなると言われます。

次第に燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥りやすくなり、生産性は低下して、さらには死亡リスクまで高めてしまうと。

世界保健機関(WHO)の調査によると、週に55時間以上働く人は、35~40時間の人と比べて、脳卒中を発症するリスクが35%高く、心臓病で死亡するリスクが17%高いという結果があるようです。

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