「やめたくない」は良い中毒?
ああ、私も強迫症的に過重労働をしているわけですね。今、再度気付きました。
ただ、先にも触れた「中毒性」って本当に悪いことなのか。
過度な残業は健康へのリスクも高いことから、十分な睡眠をとれる程度にバランスを保ちながら仕事と向き合うべきでしょうし、疲労度から発生する気分への影響として、自分の身の回りの人たちに及ぶ弊害はどうか、という点も考慮しなければいけないと感じます。
一方で、毎朝の散歩、日記を書くこと、本を読む習慣などもある意味では「中毒」と言えるかもしれませんが、これらは「やめたくないほど、良い影響を与える行動」ともいえます。
つまり、中毒性とは必ずしも「悪」ではなく、「依存する対象」と「依存の仕方」によってその価値が変わってくるのです。

居心地の良さは武器になる
少し角度を変えて、弊社のような人材派遣や職場づくりの観点からも見てみましょう。
辞めたくない職場 毎日行きたくなる仕事 自然とスキルが上がっていく環境
これらも、言い換えれば“中毒性”のある環境です。
人は、報酬(給与や評価)だけでは動きません。「成長実感」「人とのつながり」「達成感」「安心感」といった内的報酬こそが、持続可能な「良い中毒性」を生む要素です。
例えばある派遣先企業では「自分の意見がしっかり届く職場風土」が根付いており、多くのスタッフが「ここでずっと働きたい」と言ってくださいます。これは間違いなく「良い中毒性」を育んでいる職場と言えるでしょう。
そこで、今後皆さまにぜひ意識していただきたい「中毒性との付き合い方」を3つの観点からまとめてみました。
中毒性との付き合い方・3つの観点
- 何に中毒になっているかを見つめ直す
無意識のうちに繰り返している行動に、目を向けてみるといいでしょう。スマホチェック、SNS、過度な残業など。私も今日再度気付いたんですが、まずは「気付くこと」が第一歩です。 - 中毒性を「仕組み」として活用する
やる気が出ないことでも、「小さな報酬」や「ルーティン化」することで中毒性を仕組みとして利用できます。良い習慣には、中毒性が味方になります。 - 職場に「やめたくない理由」をつくる
社員やスタッフが「居心地がよい」「ここで成長できる」と思える環境づくりは、結果として「定着率」を高めます。それは、企業の最大の競争力にもなります。
恐れず、力に変える
「中毒性」って、ネガティブな言葉に感じがちですが、私たちの感情や行動を動かす「見えない力」があると感じています。
これを恐れるのではなく、正しく理解し、上手に活用していくことが、仕事も人生もより良い方向へ導くカギになるはずです。
今月も皆さまにとって、実りある一ヶ月となりますように。
本ブログが、少しでも皆さまのヒントになれば幸いです。
今月もお読みいただきありがとうございました。
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