なぜ睡眠が重要なのか
脳科学者のジョン・メディナ博士によれば、眠りの最大の理由は休むためでなく「学ぶため」だそうです。
日中に様々な活動を記録し続けている脳は、記録したことを後で処理できるように脳の所定の場所に記憶の断片を保管しているそうです。
その保管された記憶は、睡眠中に脳が再び記憶を活性化させて記憶が堅牢になると。
この処理ができなければ、人は何かを長期的に記憶することはできない。まさに「休むため」でなく「学ぶため」に眠るのだと。
また、慢性的な睡眠不足の人はアルツハイマー病のリスクが高まるそうです。怖いですね。良質な睡眠をとらなければいけません。
ただ、年齢を重ねると「睡眠の断片化」が起きて、60歳以上になると眠っている間に記憶を堅牢にすることもなくなるそう。物忘れが増えるのはこのためでしょうか。
しかし、年齢を重ねてからでは難しくなるというのを防ぐことができるそう。青年期と中年期にいい睡眠習慣を保てば認知機能は向上し、加齢による認知機能の低下を抑えることもできるそうです。今から対策をしておけば、老後の資産でもある健康な脳を得られるとメディナ博士は提唱されています。
私のように深夜になってから、「もうちょっと頑張ろうか!」と意気込んでおられる方々もまだまだたくさんおられるとは思いますが、では、良質な眠りを得るにはどうしたらいいのでしょうか。
睡眠習慣は人それぞれ違うので、自分の状況をよく考えてからにしてほしいとメディナ博士も述べておられますが、9つの方法が紹介されていますので紹介します。
- 午後に注意を払おう。
良質な睡眠をとりたければ、眠る4~6時間前から、カフェイン、ニコチン、アルコールを摂取しないこと
- 睡眠のための場所を作ろう。
多くの人にとっては寝室がそうなる。そこで食べたり仕事をしたりテレビをみてはいけない
- 室温に配慮しよう。
眠るのに最適な温度はおよそ18℃。寝室は涼しく保とう
- 規則正しい睡眠習慣を作ろう。
毎晩同じ時間に寝て、朝は同じ時間に起きるようにしよう
- 体から発信されるサインに気を配ろう。
可能なら、疲労を感じてから眠るようにしよう。30分たっても眠れない場合はベッドから出て、紙の本を読もう。退屈な本がおすすめだ
- 光に配慮しよう。
昼間は明るい光を浴び、夜は照明を落とそう
- ブルーライトを遠ざけよう。
波長が380~500ナノメートルのブルーライトを発するものを遠ざけよう。青は空の色だ。進化の途上で脳が青い光を見たのは、昼間だけだった。
- 日中は多くの友達と過ごそう。
うつ病は睡眠の断片化をもたらすが、社会的交流にはうつ病を防ぐ強い効果がある
- 睡眠日記をつけよう。
シンプルな形としては、起床時間、就寝時間、夜中に何回起きたかを記録する
健康は人生の目標ではありませんが、健康でないと何もできなくなってしまいます。
人間の生活にとって睡眠は重要なので、高いパフォーマンスを発揮するためにも少し改善しなければ!
皆さんも、素晴らしい仕事をして素晴らしい人生にするために!
少しでも参考になったのであれば幸いです。
明日からも健康で、最高のパフォーマンスができるように頑張ります!
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