“上半期を振り返る”という自己分析術 ─ あなたのビジネススキル向上に効く棚卸しのすすめ
株式会社パソピア 業務IT管理部
6月も終わりに近づき、今年も早くも折り返し地点を迎えます。新年度が始まってからの3か月間、目まぐるしい日々を送ってきたという方も多いのではないでしょうか。そんな今だからこそ、ちょっと立ち止まって「上半期の自分」を振り返ってみるのがおすすめです。
“今”振り返ることの意味とは?
6月は、年末年始のように慌ただしくなく、冷静に自分を見つめ直すにはぴったりの時期です。「ここまでの自分の頑張りをどう評価するか」「これからどんな風に進んでいきたいか」を考えることで、仕事への取り組み方にも前向きな変化が生まれます。
自己分析で見えてくる“成長の種”
振り返りを通して得られる気づきは、これからのスキルアップに直結します。たとえば、業務の中で「得意なこと」や「やりがいを感じた場面」、「上達を実感できたこと」などを見つけることで、次の一歩が自然と見えてくるはずです。
こうした小さな発見が、自分の強みや課題を知るヒントとなり、ビジネススキル向上のきっかけになります。
効果的に振り返るための3つのポイント
具体的な振り返りを行うには、いくつかの視点を持っておくことが大切です。ただ「何となく思い出す」のではなく、自分の行動や成果を客観的に捉えることで、今後に活かせるヒントが見えてきます。
- 行動ベースで振り返る
まず意識したいのは、「具体的にどんな行動をしたか」を思い出すことです。たとえば「プロジェクトの進行管理を担当した」「社内報告用の資料を作成した」「お客様からの問い合わせ対応をした」など、業務の内容を一つずつ洗い出してみましょう。行動に注目することで、自分がどのような場面で力を発揮していたのかが見えてきます。
- 成果とプロセスを分けて考える
「目標を達成できたかどうか」だけに注目すると、振り返りが結果論になってしまいがちです。たとえ思うような成果が出なかった場合でも、そこに至る過程で「どんな工夫をしたか」「どんな点に悩んだか」といったプロセスを振り返ることが重要です。その過程にこそ、次に活かせるヒントや成長の芽が潜んでいます。
- “人との関わり”も見つめる
一人で完結する仕事はほとんどなく、多くの業務はチームや上司、顧客との関わりの中で進められます。誰と、どのように連携して成果を出したかを振り返ることで、自分の「コミュニケーション力」や「調整力」など、見えにくいスキルの成長にも気づくことができます。相手からもらったフィードバックや、自分なりに心がけた対応なども一緒に記録しておくと、より深い振り返りになります。
小さな気づきが、大きな自信につながる
振り返りをしてみると、「自分、けっこう頑張っていたな」と思えることもあるかもしれません。その気づきが、日々の自信につながり、仕事へのモチベーションを高めてくれます。
また、もし課題が見つかった場合でも、それは次に活かすチャンス。自分の現在地を知ることが、将来への準備にもつながります。
特別な準備は必要ありません。コーヒーを飲みながら手帳をめくるだけでも大丈夫。少しだけ立ち止まり、上半期の自分に向き合ってみてはいかがでしょうか。きっと、これからの働き方が、より豊かになるヒントが見つかるはずです。