人々の心理は紙一重

イメージ戦略大成功?! 

先日、人生初「IKEA」に入りました。

そうです。ご存知の通りスウェーデン発祥の家具量販店です。

店に入ると大きなショッピングバッグとオーダーシートと鉛筆を持って進みます。

好みの商品(家具)を見つけるとオーダーシートに書いて、最後はレジ前のストックスペースで商品(組み立てキット)を見つけて、カートに入れて、会計します。

店内がとても広いのでその日は10,000歩ほど歩けたので嬉しかったのですが、途中お昼になり店内レストランへ。

余談ですが、ここのレストランはめちゃくちゃお値段がリーズナブル!レストランと言っても学食みたいにトレーを持って並ぶんですが、今の時代にカレーが299円とか笑顔がこぼれてしまいます(笑)

他にも帰り口付近にホットドック100円!とか。

なぜこんなに安いのか?

気になったので調べてみると、その答えは「イメージ戦略!」なんだそう。

どうやらお客様がもっとお金を使うようにレストランがよく使う心理的な営業テクニックを使っているようです。

IKEA=安い

というイメージをお客様に持たせるため、利益度外視で運営しているそうな。

安いイメージを持つと他の商品も同じイメージで見るため、購買意欲が上がるという仕組み。

更にIKEAの商品には、ある効果が隠されています。

会計をした商品(家具)は基本的に組み立て前のキットで、購入者は持ち帰り自宅で説明書を見ながら自分で組み立てをしてから使用します。

セルフでの組み立ては結構手間がかかるんですが、組み立ての最後のひと手間を自分でやることで、出来合いの家具より愛着を抱き、価値を感じるのだそうです。

私もこの言葉は知らなかったのですが、ある本を読み返していたら「イケア効果」と出てきてIKEA初訪問からタイムリーなタイミングだったので「はっ!」と思って読み入りました。

自分が何かしらの関与をしたり、手間暇をかけたものを人々は重要に感じたり愛着を持ったりするわけです。

当日は本棚を購入したのですが、後日手間でしたが裏面に釘を打ったりして組み立てをしました。愛着沸きますわねぇ(笑)

この効果はビジネスシーンでも無意識に応用されていて、例えば何かの企画を作ったりプロジェクトを進めたりする場合、ちょっとでもいいのでその企画やプロジェクトに参画してもらうと、その人は「自分が関わったものだ」ということで「自分事」として捉えるようになります。

スーツ姿の女性

企業変革を推進する際に、時折反対勢力の人をあえてプロジェクトメンバーに入れることもありますが、その場合もイケア効果が働き、企業変革そのものに当事者意識を持ってもらう効果をもたらします。

イケア効果の強さは、関与する程度で変わってきます。そこで若手の育成などにおいては、あえてややきつめの課題を与え、その仕事に対するコミットメントを醸成することもありますよね。もちろん同時にスキルアップの効果も狙っているのですが!

こうやって正しく使えば有効なイケア効果も、マイナスに働くことはあります。

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